ケーススタディ

W.R.Grace

W.R.GraceがどのようにdataPARCを使用して、ITとOTのコンバージェンスの促進およびデータサイロの排除を実現し、全社員が生産データを使用できるようにしたかをご覧ください。

W.R.GraceのDX

20億ドル規模の特殊化学品会社のW.R.Graceは、さまざまな化学品を製造する、FCC触媒と添加剤の世界的な大手サプライヤーです。3大陸に製造拠点があり、60か国以上で販売しています。Grace Curtis Bay施設は、約600人の従業員を擁する同社最大の製造拠点です。Grace Curtis Bayには、流動接触分解(FCC)触媒、水素化触媒、ポリオレフィン触媒、およびシリカを生産する主要なバッチプロセスおよび連続プロセスがあります。

「dataPARCは、製品品質の向上、プロセス稼働効率の向上、および従業員のプロセスへの関与の維持を実現しています」

Ryan Sullivan氏、Production Engineer

W.R. Graceの課題

Grace Curtis Bayでは、ITの領域とOTの領域は接続されていませんでした。堅牢な運用制御技術(OT)データを持っていましたが、それを使用する方法は限られていました。ほとんどのスタッフは、プロセスデータを操作するためにオペレーター制御システムの機能を使用する必要がありました。なぜなら、既存のヒストリアンツール(IT)は効果がない、遅い、直感的ではない、使いやすくないといった理由で、特に運用スタッフからまったく支持を得られなかったからです。 

W.R. Graceが以前使用していたヒストリアンは、トレンド化機能が非常に限られており、一度に複数のトレンドグループを表示して比較する簡単な方法がなかったので、タイムリーで効果的なマルチポイントプロセス管理を行うことはほとんど不可能でした。 

使用可能な機能が全体的に不足していたため、システムとデータを統合するにはdataPARCのような柔軟で直感的なシステムが必要であることが最終的に明らかになりました。

dataPARCソリューション

W.R. Graceは、その最大の施設であるGrace Curtis Bayを含む様々な化学施設にdataPARCを導入し、一元化したデータシステムに主要なデータソースを統合しました。そして、直感的で高速かつ効果的なダッシュボードを採用し、運用技術と情報技術を統合することで、プロセス管理の有効性を高め、ダウンタイムを削減し、収益性を強化しました。 

スマートアラーム、イベント、およびメッセージングの各機能は、W.R. Graceのプラントにおける「一次合格品質」を劇的に改善しました。dataPARCのモバイル機能の即時通知を使用して、プロセスのスマートアラームを電話やメールで確認できるようになりました。スマートアラームを様々なソース(プロセスタグ、GLIMSデータ、計算タグ、その他の内部ソース)に接続することで、安全性と製品品質が常に満たされることと逸脱が見過ごされないことを保証するプラント完全性計画を立てることができます。

W.R. Graceは、高性能なプロセスグラフィックス機能を使用して作成されたdataPARCマネージャーダッシュボードを使用し、一元化された直感的なユーザーインターフェースを採用しています。各インターフェースは完全にカスタマイズ可能であり、個々のユーザーが必要な情報を受け取り、必要であれば共有できます。 

まとめると、dataPARCは、直感的でカスタマイズ可能なインターフェース、W.R. Graceの全従業員がアクセス可能な複数のデータソース、機器ステータスのリモート更新、戦略的予測のための高度なモデリング、予知メンテナンスのための統計プロセスデータ、即座のプロセス通知、および知識ギャップを補うための知識共有の増加を通じて、W.R. GraceがIT/OTシステムのコンバージェンスに向けて重要な進歩を遂げることを可能にしました。

「ラボにいる人だけがラボデータベースを使用し、エンジニアリング部門だけがプロセス情報を使用するのではなく、すべてが一元化されました。運用部門、エンジニアリング部門、およびマネージャーが、すべての情報を使用できます」

Ryan Sullivan氏、Production Engineer

製品概要資料

dataPARCの製品概要をダウンロードするには、以下のリンクをクリックしてください。この資料では、dataPARCを使用して重要なデータを視覚的情報に変換することで、迅速な意思決定をサポートするメリットが詳しく説明されています。